子どもの権利条約推進委員会

2017

子どもの権利条約推進委員会(研究期間2017~2018年度)

子どもの権利条約が根づいた学校づくりに向け、生徒指導、特別支援、学級経営、授業実践、部活動指導など、学校教育の様々な場面における実践報告を所員が持ち寄り、子どもの権利条約の理念と結びつけて協議し、研究をすすめました。

第5回 子どもの権利条約推進委員会

日時・場所 1月16日(火)13:30~17:00(研究所会議室)
参加者 静岡大学 井出智博准教授 松尾由希子准教授
所員14人中13人参加
活動内容
  • 2人の所員が持参した教育実践をもとに、子どもの人権に焦点をあてた協議
  • サポーター制度でのとりくみについて3支部から報告
  • 2017年度研究所レポートについての確認
  • 2018年度のとりくみについての確認
  • 「当事者性」という言葉や「自分たちの実践のすぐ側に子どもの権利条約がある」という言葉が強く印象に残った。今後子どもたちがよりよく成長できるような実践を考えてきたいと思う。
  • 年間を通して多くの先生方の実践を聞くことができ、大変勉強になった。自分自身を振り返るいい機会となっている。また自分だけでなく、学年・学校、単組・支部に広めていくことにも意識を向けていきたいと思う。
  • 今回もそうであったが、毎回自分にはなかった新しい視点を得ることができる。研究所のサポーター制度について紹介があったが、とてもよい制度だと思う。自分も同じ学校の先生に、推進委員会で学んだことを伝え、マイサポーターを広げていきたいと思った。

第4回 子どもの権利条約推進委員会

日時・場所 11月21日(火)13:30~17:00(研究所会議室)
参加者 静岡大学 井出智博准教授
所員14人中7人参加
活動内容
  • 2人の所員が持参した教育実践をもとに、子どもの人権に焦点をあてた協議
  • 2017年度研究所レポートについて
  • 「学校として人権感覚の空気感があるか」という所長の言葉が印象に残った。一人一人の教職員の人権感覚をベースにした声かけが、子どもの言葉に対する感覚を磨き、それが子どもの安心をつくると感じた。
  • 「子どもの権利を知ることで我々の人権感覚を養う」という所長の言葉は、今私たちが研究していることそのものだと感じた。
  • 所員の実践をうかがう中で、学校ではいろいろな事例があるということや、子どもの実際の様子を子どもの権利条約とどうつなげて、教職員が関わっていったらよいか徐々にわかってきた。
第67次教育研究静岡県集会

10月28日(土)、29日(日)に第67次教育研究静岡県集会が三島市立北小学校で開催されました。29日に国際連帯と平和、人権、環境の分科会において、子どもの権利条約推進委員会所員の小長谷一史さんが所員を代表して研究所の紹介・実践報告を行いました。

2017年度所員となった小長谷さんが、推進委員会の中で協議した自身の実践について報告しました。推進委員会に集まった所員たちの意見を聞くことで、支援を必要とする児童に対する子どもの人権に配慮した新たな対応の仕方を学んだこと等を参加者に伝えました。

第3回 子どもの権利条約推進委員会

日時・場所 9月12日(火)13:30~17:00(研究所会議室)
参加者 静岡大学 井出智博准教授 松尾由希子准教授
所員14人中12人参加
活動内容
  • 3人の所員が持参した教育実践をもとに、子どもの人権に焦点をあてた全体協議を行った。
  • 小グループに分かれて子どもの権利条約に関して協議を行った。
  • 実践を聞きながら「自分ならどう対応したか」と考えながら協議に参加することができた。
  • 実践報告を聞き「共に学ぶために」合理的配慮の必要性を強く感じた。自分が接した子どもたちにもっといろいろな支援をする必要があったと思った。
  • 特別に配慮を必要とする子への支援を考えるとき、自分には「当事者性」の視点が落ちていたことに気がついた。その子の声を聞くことや相談の過程を大切にしていきたいと感じた。
  • 今回は目の前の子どもの課題についてグループワークができ、自分自身の具体的な課題が生まれた。子どもとともに一緒になって考えていくことが大切だと感じた。グループワークはとても有意義な時間だと感じた。
  • 「外人」「外国人」ではなく、今回「外国にルーツをもつ子ども」という配慮された表現を知り、周囲に広めていきたいと思った。

第2回 子どもの権利条約推進委員会

日時・場所 7月28日(金)10:30~16:30(研究所会議室)
参加者 静岡大学 畠垣智恵准教授、井出智博准教授、松尾由希子准教授
所員14人中11人参加
活動内容
  • 松尾准教授から「学校教育における性的マイノリティ~基礎的な知識とカリキュラムを中心に~」と題した講話を聞いた。
  • 5人の所員が持参した教育実践をもとに、子どもの人権に焦点をあてた協議を行った。
  • 性的マイノリティについて初めて知ったことが多かった。今までの自分を振り返り、自分が担任した子の中にはひょっとして苦しんでいた子がいるのではないかと思った。
  • 講話を聞き、何気なく性的マイノリティをからかう発言をしているのではないかと反省した。心の中は見えないからこそ、配慮しなければいけないことを改めて感じた。
  • 1日の研修を通して、改めて自分の人権感覚を磨いていきたいと思った。実践について協議している中で、教員がよかれと思ってやっていることも、見方を変えると子どもにとっては傷つくこともあるということを知った。
  • 改めて人権を守ることは奥が深いと感じた。所員として、多くの教職員が実践したいなと思えるような研究をしていきたい。

第1回 子どもの権利条約推進委員会

日時・場所 5月12日(金)13:30~17:00(研究所会議室)
参加者 静岡大学 井出智博准教授、松尾由希子准教授
所員14人中9人参加(出席率64%)
活動内容
  • 2016年度までの研究の経過報告
  • 2017年度の研究所の基本方針および重点について確認
  • 井出准教授から基調講話「子どもの権利と子どもの生活、教育~児童虐待の問題を中心として」を聞き、2017年度~2018年度研究期間の研究テーマについて協議・検討
  • 子どもの権利条約の存在は知っていたが、そのことについて考えたことはなく、知らず知らずのうちに権利を妨げているのかなと思った。
  • 子どものためと思っても、実は効果的ではないことがあるという意識をもって明日からの実践につなげていきたい。今後研究を通して、教員として新しい視点をもてるようになる気がした。
  • 子どもの権利条約を意識して生徒に接していなかった。第54条について調べてみようと思った。
  • 家族の話題に触れることに配慮が必要な子もいれば、家族への感謝の気持ちをもたせたい子もいる中で、すべての子どもに対応する難しさ、全体指導の難しさを感じた。まずは個々への支援・指導が大切だと思った。
  • 今回講話で聞いた内容や自分の思いを同じ職場の同僚にもわかってもらえるよう働きかけたい。